「ソフトウェアテストの教科書―品質を決定づけるテスト工程の基本と実践」

 テスト設計技法のうち、ホワイトボックステスト、及びブラックボックステストについての設計手順を分かり易く説明されています。事例だけでなく、実践的な演習問題が並記されており、「これ、明日現場で使って見よう」という気持ちになります。「テスト」に関する書籍を書店・図書館で探すと、実用性において本書が一番であると認識しています。依然、著者ご本人にお会いする機会があり、上記を伝えた所、「執筆時の狙い通りです」と嬉しそうに話されていました。

ソフトウェアテストの教科書―品質を決定づけるテスト工程の基本と実践

 今回、テスト設計技法という新しい知識を得ることが出来た機会に、テスト設計に対する私の所感を述べたいと思います。世界と比較して、日本のモノ作りに対する意識が高いのは、どの産業の中でも普遍的だと思います(良いモノしか世の中に出してはいけない etc.)。小さな改善をたくさん積み重ねると共に、モノ作りのプロセスも改良が加えられ、技術・知識から文化へと昇華して来ました。その結果、私の様に日本で生まれ育った人は、購入した製品には良いものしか無く、粗悪品が混じっているなどとは露ほども思わない訳です。この様な文化的背景によって、ISTQBの「ソフトウェアは作った時点で欠陥を内包するリスクがあり、テストによって軽減していく」という見地に立ったソフトウェアテスト技術は、日本では醸成されなかったのかも知れませんね。


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